さあ寝よう

宵っ張りの朝寝坊による、徒然なるひとりごとのブログ

卒業式の思い出

今週のお題「卒業」

大学の卒業式のことです。
卒業試験で慌ただしく過ごしていて、私はすっかり卒業式の準備を忘れていました。だから直前になって気がついたのです。

卒業式に着ていく服がない。

普段カジュアルな服ばかり着ていて、フォーマルな服を持っていませんでした。それでも私は希望を捨てずにクロゼットの中を探しました。
一着だけどうにか式に合いそうな、ちゃんとしたワンピースを見つけました。それは大学の入学式で着たものでした。
ああよかった、あった。私はほっとしました。準備で試し着をしてみました。

うっ。苦しい。

それもそのはずです。大学に入ってからというもの不摂生な生活を続けて体重は10キロも増え、つまり、私はでぶになっていたのです。若かりし頃のワンピースがするりと入るわけがありません。
でも卒業式は目前に迫っているし、第一、新しいフォーマルを買うお金も持ち合わせていません。そんなわけで私はこの、きっついワンピースを着ていくことにしました。

卒業式の日。楽しいこともつらいことも多々あった悲喜こもごもの大学生活に終止符を打てたことが嬉しくて、私はほんとうに嬉しくてたまりませんでした。様々な思いが交錯しました。思いながら私は心の中でつぶやきました。

あー…早くワンピースを脱ぎたい。ぎゅうぎゅうしめつけられて苦しい。

卒業と聞いて真っ先に思い出したのは、そんな恥ずかしい記憶です。でぶでぶでぶ…。太るもんじゃありませんね。