さあ寝よう

宵っ張りの朝寝坊による、徒然なるひとりごとのブログ

バレンタインチョコの思い出

今週のお題「大切な人へ」

大切な人という内容ではありませんが、バレンタインのエピソードを思い出しました。
プレゼントは贈るよりもらうほうが印象に残ります。あれはもう何年も前のことです。
中堅として働く私に研修生の女の子がつきました。礼儀正しくてまじめな子でした。そして品の良い子でした。 それもそのはずで、彼女はお金持ちのお嬢様だったのです。
バレンタインの日、私は彼女からお世話になっているお礼に、と義理チョコをもらいました。

これがすっごい美味しかった!これまで生きてきた中でダントツ一番のチョコだった!いいチョコを食べてないから表現の仕方がわからないけども!

…高級チョコレートだな。私ははっと気がつきました。来月のお返し、どうしよう。こんなにいいチョコをもらったのは生まれて初めてで、どうしたらいいのかわからない。会社の秘書さんに相談した。すると恐ろしい返事が返ってきた。

「お返しは三倍返しが基本ですよ」

えええ!そんな!三倍?なんで?
混乱しながらも私はもらったチョコの値段をネットで調べた。

ピエールマルコリーニ。推定三千円。

高っ!義理チョコに三千円かけたんかーい。お金持ちの金銭感覚は理解できない。でもお返しはしなくちゃいけない。指導者の面子にかけて。

翌月のホワイトデー、私は九千円相当のお菓子を彼女の渡したのだった。
只より高いものはない。痛切にそう感じました。