今週のお題「そうめん」
そうめんは我が家の夏休みの昼ごはんの定番でした。私の母は料理が好きではなく、得意でもありませんでした。そのうえめんどくさがり屋でした。そんな母は子供達の夏休みの昼ごはんを作るのが苦痛でしょうがなかったようです。毎日メニューを考えるのも嫌だったらしく、そうめんと冷麺とミートソーススパゲティー(レトルトです)をヘビロテしていました。
えー、またこれ?
などとメニューに文句をつけようものなら、激しい叱責が返ってきました。母だけでなく父からも言われました。
「出されたものを残さず食べなさい」
大人になってからこの考えが正しいことに気づかされました。文句をつけずすべて食べるのが礼儀です。アレが苦手、食べられない、やだ…そう言ってる大人の姿は実にみっともないものです。子供の頃に好き嫌いを許されているとああなります。
私が今、なんでも食べられるのは一重に子供の頃の親のしつけの賜物だと思うのです。ありがとう、おとーさん、おかーさん。でもねえ、心の中では今でもこう思ってますよ、お母さん。
そうめんは食べ飽きたよ。
…でも残さず食べるよ。